地中レーダー探査

当社の探査業務

当社は、ガス工事にあたって掘削する際、道路に埋設されている様々なインフラ設備を破損しないよう、図面情報に加えて地中レーダー技術を活用しております。
ガス導管事業において培いました当技術を駆使して、地中埋設物の位置・深度を探査することで工期遅延や埋設物の破損のトラブルを回避するなど、その他さまざまな場面で探査をご依頼いただき、お客さまから高い評価をいただいております。
地中探査でお悩みがございましたら、お気軽に当社までご相談ください。

探査方法

地中レーダー（GPR：Ground Penetrating Radar）は、電磁波（電波）の地下物体からの反射を利用した地下計測法であり、非破壊で地下構造物を高速・高精度に可視化することが可能です。

探査手順

• ①埋設管を横断する方向で走査
• ②走査中は地中に向けて電波を発射
• ③埋設管で電波が反射
• ④双曲線の探査画像を生成

探査可能な範囲

OGNWでは、埋設深度に応じて最適な探査を行うために様々な機器を開発してきました（下図は、保有する機器の一例です）。
これらの機器を使い分けることで、お客さまのご要望に応じた最適な探査結果を提供することが可能です。

	非通電物 （Ex.残置基礎、空洞）	通電物 （Ex.電線、鉄管）
〜 0.8m	GN-04 ・チャープレーダー方式	PL-G ・電磁誘導方式 当社では、探査対象物に応じて機器を使い分けております。通電物の場合は、電磁誘導法により埋設物の位置・深度を特定できる「パイプロケーター」を併用した探査を提供しております。
〜 1.5m	GN-02 ・チャープレーダー方式
〜 3.0m	対応可、個別にご相談下さい。
〜 5.0m	-

探査事例

OGNWでは、これまでに様々な探査を行ってきました。それらの実績から、以下の探査に自信を持っています。

事 例

地中埋設物（埋設管、残置基礎・杭等）、空洞、その他（舗装厚等）

埋設物探査

事例①道路下に埋設された埋設物の位置・深度探査

道路掘削時に図面に記載のない埋設物が発見された場合、当該埋設物の移設対応や、施工ルートの変更等が必要となり、工事遅延に繋がります。全数試掘することは費用を要するため、道路掘削前に地中レーダー探査を実施いたしました。その結果、埋設物の位置・深度を特定し、工事遅延のリスクを低減した正確な工事計画を策定することができました。

事例②工場等敷地内における電気ケーブルの位置・深度探査

工場敷地内の掘削時に電気ケーブル等のインフラ設備を誤って破損した場合、供給先の工場の稼働停止に繋がる恐れがあります。試掘等の掘削作業によるインフラ設備の破損を回避するため、地中レーダー探査を実施いたしました。その結果、埋設物や埋設管がないことを確認し、お客様から「破損リスクがないことを確認できたため安心できた」と高く評価されました。

事例③工場等敷地内における残置杭の位置・深度探査

工場内敷地内の掘削時に残置杭や岩塊が埋設されており、埋設物の撤去による工事遅延や、埋設物への接触による掘削重機の破損による賠償金の発生に繋がる恐れがあります。試掘による工事遅延と掘削重機の破損を防止するため、地中レーダー探査を実施しました。その結果、特定エリア内の残置杭や岩塊の位置を特定し、工事遅延と掘削重機の破損の防止に寄与しました。

空洞探査

事例④遺跡構造物内における空洞探査

遺跡構造物の経年劣化により崩落事故が発生しており、遺跡構造物全体の倒壊に繋がる恐れがありました。遺跡構造物であることから試掘などを行うことができないため、地中レーダー探査を実施しました。
その結果、遺跡構造物内の空洞箇所を特定することで遺跡構物の倒壊防止に寄与しました。

その他

事例⑤道路面の舗装厚探査

工事費用の設計にあたり、工事エリアの舗装厚さ実際の厚さより小さく見積もってしまった場合、カッター切り、掘削土砂、復旧費用などに追加費用が発生するため、正確な見積を行う必要があります。全数試掘することは費用を要するため、地中レーダーで施工範囲の舗装厚を探査しました。その結果、舗装厚さを特定することで見積精度の向上に寄与し正確な費用計画を策定することができました。

研究施設

当社では、大阪府内に独自の研修施設を保有しております。当研修施設を通じ、社員ならびに委託先の教育に努めております。（詳細はこちら）

発行論文・特許数

過去の探査や技術開発に伴い、多数の論文発行や特許取得を行っております。

実 績

• 査読付き論文
• 口頭発表論文
• 特許登録

• 11件
• 38件
• 56件

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査読付き論文

口頭発表論文

特許登録