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ガス供給

塩化ビニルライニング鋼管用剥離カッター

概要

塩化ビニル(塩ビ)ライニング被覆鋼管の塩ビ被膜を剥離する際に使用するスキルを必要としない剥離カッターです。

開発目的

今までの剥離方法
今までの剥離方法

塩ビライニング被覆鋼管を使用した工事の際に、接続部分などの塩ビ被膜を剥離する必要があり、今までは、マイナスドライバーとハンマーを使用し、割っていました。しかし、管体を傷つける恐れや作業者の技量の違いによる施工品質の低下、被覆破片の飛散による安全上の懸念があります。又、細かな被覆の一部が管に残ると、その除去にも時間がかかっていました。そこで、作業者の技量を必要とせず、施工品質が安定し、狭所でも使用できる剥離カッターを開発しました。

種類と構造

剥離カッターは、新設管等に使用する管端剥離タイプと、既設配管からの分岐取出しなどに使用する中間剥離タイプの2種類があります。

管端剥離タイプと中間剥離タイプの2種類とストッパー
管端剥離タイプと中間剥離タイプの2種類とストッパー

特徴

  • 両タイプとも狭所で行えるようラチェット機構(歯車と爪を組み合わせることで一方向の回転のみに力が入り、反対回転は空回りする機構)を採用しました。
  • 工具本体には、送り機構は持たさずに、刃物だけで被膜をらせん状に剥離しながら推進する独自構造を開発しました。
  • 管にセットして回すだけの簡単な作業手順です。
  • 施工時間は15cm程度の剥離で2〜3分と従来の1/3を実現しました。
  • 管と壁との離隔が3cm以上あれば施工可能です。
剥離作業状況(上:管端剥離タイプ)(下:中間剥離タイプ)
剥離作業状況(上:管端剥離タイプ)(下:中間剥離タイプ)

仕様

管端剥離タイプ:25A〜100A
中間剥離タイプ:25A、32A
対象管種:塩ビライニング被覆鋼管(粘着タイフ゜)
使用環境温度:−5℃から50℃