工事現場を自動認識するAIカメラを路線バスに搭載することで、 当社に届出のない他社の工事(他工事)を確実に把握・対応することが可能です。 また従来のパトロール業務の省力化も可能になります。
道路の下にはガス以外にも水道、下水道、電気、通信などさまざまなインフラが存在し、メンテナンスにあたって道路を掘削する工事が行われます。ガス管付近で工事を実施する場合は、掘削時にガス管を破損しないよう当社との事前協議をお願いしていますが、届出なく他工事が実施されるケースがあるため、ガス管破損防止を目的に、中圧ガス管の埋設されている道路ではパトロールによる点検を実施しています。
広大な中圧ガス管を守るためには多くの要員が必要であり、点検の効率化が課題でした。そこで路線バスにAIカメラを搭載し、当該ルートの工事を自動検知する仕組みを導入しました。
三角コーンや工事看板などを工事特徴としてAIが自動認識します。
またAIカメラはGPSを搭載しており、中圧ガス管が埋設されている道路に限定して、工事を検知することが可能です。
現状のパトロールでは、所定ルートのスタート地点を朝に出発し、ゴール地点には夕方に到着します。パトロール路線を見回った時点で「他工事が開始していない」もしくは「他工事が終了している」場合は、破損防止の対応ができません。
特定のルートを走行する路線バスにAIカメラを搭載することで、その走行ルートを1日に複数回点検し、届出なし他工事によるガス管破損リスクを低減させることが可能です。
また人の代わりにAIカメラが自動的に工事を発見するため、従来のパトロール業務の省力化も実現可能となります。