プロフィール
大阪市立環境科学研究所附設栄養専門学校卒業。大阪府立大学大学院総合リハビリテーション学研究科博士後期過程修了。1986年 大阪府立母子保健総合医療センター(現 大阪母子医療センター)入職〜現在に至る。大阪府立大学臨床講師、同志社女子大学嘱託講師併任。小児専門の栄養士として数多くの疾患をもつ小児の栄養管理を行っており、患児と家族の食生活支援に取り組んでいる。2011年には小児専門の栄養管理の分野を開拓した功績が認められ、第33回母子保健奨励賞、毎日新聞社賞を受賞。著書:「こどもの心と体の成長・発達によい食事 こども病院の医師と栄養士による食育レシピ I妊娠期・乳児期、II幼児期、III学童期・思春期」ほか。
内容
子どもにとっての食事とは、色々な食物を食べて必要な栄養を取り入れることと、味覚や嗜好の発達を促すという働きがあり、それによって心と体が成長・発達し生きるための基本的な能力を培う重要な営みです。不適切な食事による栄養障害は成長障害(低身長)や肥満・肥満合併症を引き起こします。では、不適切な食事とはどのような食事なのか、低身長や肥満・肥満合併症を予防・改善するポイントは何かを、豊富な栄養食事指導の経験と周産期・小児専門病院における臨床研究データをもとにお話いただきます。また、味覚や嗜好の発達を促し、子どもの「食べる力」を健全に育んでいくための食環境についてもふれていただきます。
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