当社は、2014年度よりエコ・クッキング推進委員会の委託をうけ、エコ・クッキング指導者養成講座を開催し、学校の先生や料理講師の方等、様々な方に受講いただいています。
この講座を受講されて、実際にどのように活用されているのかを、小学校の先生にお伺いしました。
エコ・クッキングを取入れた家庭科学習を実施しています!
5年生家庭科の『食べて元気に』の単元は全11時間です。その内、調理関係に6時間とっていて、エコ・クッキングを取入れています。
エコ・クッキングナビゲーター資格活用事例 小学校の家庭科授業での活用:泉大津市立上條小学校さま 教諭(家庭科担当)鈴木佳世先生
◆調理関係(6時間)のカリキュラム
・座学:ご飯とみそ汁をつくろう(1時間)
・ご飯をたいてみよう(1時間)
・みそ汁をつくってみよう(1時間)
・調理計画をたてよう(1時間)
・ごはんとみそ汁をつくろう(2時間)
今回は、学習の集大成「ごはんとみそ汁をつくろう」の時間です。
実習前に、切り方、つくり方の手順、タイムスケジュールを全員で確認しています。
座学の時間はもちろん、実習でも、食品の廃棄量をへらすためには皮をむかずに食べる、炎はなべ底の大きさにあわせる、水の使い方に気をつける等、随所にエコ・ポイントを盛り込んでお話しをしています。
エコ・ポイントの実践として、だいこんの皮はむかずに食べる、味噌汁のダシに使った煮干しは、「みそ汁実習」時は"具"として、「ごはんとみそ汁実習」時は、つくだ煮にして食べました。無駄なく使って、かつ、おいしいことを学んだようです。
学校のガスコンロや水回りに、エコを啓発するテープをはりました。目につくところに貼ることによって、 気をつけるようになりました。
"廃棄物を減らす"ということを意識するようになりました。例えば、ごはんのおこげを最後まで食べる等、「無駄にしたくない」という意識が強くなっているように思います。
また、以前は、水の量を気にせず使っていたので、水が飛び散りエプロンの前や床を濡らしていました。 私がエコ講座をうけてから、啓発テープをはったり、何回も話しをするようになったことで、子ども自身も気をつけるようになり、今ではエプロンの前や床を濡らす子どもがいなくなりました。
エコについて、子どもたちは頭ではわかっていても、実践できていないことが多かったのですが、啓発テープをはったり、何回も繰り返し伝えることで、意識もしますし、自然と体が覚えていっているようです。
環境問題については、総合学習時間で学んではいますが、家庭科の時間だからこそ学べることは、たくさんあると思っています。
水道の出し方ひとつで節水になり、水道代が変わること、野菜の食べ方・・・たとえばニラの根は食べられる状態で売られているので家では切らなくて良いこと、にんじんの皮をすてるのは日本だけであること等、豆知識のような感じで話しをすると、「そうなんだ、今まで捨ててた」と関心してきいてくれます。
家庭科、特に調理は日々の生活に一番密着している内容なので、子どもたちも興味を持ち楽しみに受けてくれています。今後は、子どもたちに、もっと環境とエコな話を、エコ・クッキング指導者養成講座でいただいたパワーポイント等も活用して、もっともっと伝えていきたいと思います。