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心と身体のリセット習慣

骨と筋肉を守る!フレイル予防習慣①

「将来もずっと、自分らしく元気に過ごしたい」というのは、誰もが抱く共通の願いですよね。しかし、日頃の運動不足や加齢により、身体の機能は私たちが気づかないうちに少しずつ低下していきます。今回は、そんな未来の健康を大きく左右するキーワード「フレイル予防」についてご紹介。働く世代だからこそ知っておきたい、骨と筋肉を守るための第一歩を一緒に踏み出してみましょう!

心と身体のリセット習慣

〜働く世代から始めたい、未来の自分への健康投資〜

9月とはいえ、日中は真夏のような暑さが続いています。冷房の効いた室内で過ごす時間が増え、外出や運動の機会が減っている方も少なくないでしょう。実は、このような生活が続くことで、気付かないうちに筋力や体力が低下してしまうことがあります。

健康と要介護のあいだ、「フレイル」とは?

皆さんは「フレイル」という言葉をご存じでしょうか。
フレイルとは、加齢に伴い心身の機能が低下し、健康な状態と要介護状態の中間にある状態を指します。しかし、病気とは異なり、適切な運動や栄養、生活習慣の見直しによって健康な状態へ戻ることが期待できる「可逆性」があることが大きな特徴です。つまり、早めに気付き、適切な対策を始めることで進行を防ぐことができるのです。

40〜60代の働く世代から始める「未来への備え」

「フレイルは高齢者の話だから、自分にはまだ関係ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、本当に大切なのは、フレイルになってから対策を始めることではなく、40〜60代のうちから生活習慣を整え、将来に備えることです。

私たちの体は、年齢を重ねるにつれて筋肉量や骨量が少しずつ減少していきます。若いうちは多少筋力が低下しても日常生活への影響は少ないため、変化に気付きにくいものです。しかし、その積み重ねが将来、転倒や骨折を招き、介護が必要となるきっかけになることがあります。

特に女性は、更年期以降、女性ホルモンの減少によって骨量が低下しやすいことが知られています。一方、男性も加齢や運動不足、生活習慣の乱れによって筋力が低下し、フレイルのリスクは決して他人事ではありません。

身体が発している「小さなサイン」に耳を傾ける

例えば、以下のような変化はありませんか。

「階段を上るのが少しつらくなった」
「以前より歩く距離が短くなった」
「何もないところでつまずくことが増えた」
「重い荷物を持つのがおっくうになった」

こうした小さな変化は、年齢のせいと見過ごされがちですが、身体が発している大切なサインである可能性があります。

 身体が発している「小さなサイン」に耳を傾ける
骨と筋肉はお互いを支え合う「健康のパートナー」

骨と筋肉はお互いを支え合う「健康のパートナー」

ここで意識したいのが、骨と筋肉は切り離して考えられないということです。
筋肉は体を支えるだけでなく、歩く・立つ・階段を上るといった日常の動作を通して骨に適度な刺激を与えています。この刺激によって骨は丈夫さを保ちやすくなります。

反対に、筋力が低下すると活動量が減り、骨への刺激も少なくなるため、骨も弱くなりやすくなります。そして骨が弱くなると、転倒や骨折への不安からさらに体を動かさなくなり、筋肉も衰えるという悪循環に陥ってしまいます。骨と筋肉は、お互いを支え合う「健康のパートナー」なのです。

「元気な今」だからこそ始める健康投資

日本は世界でも有数の長寿国ですが、「長生きすること」と「元気に暮らせること」は同じではありません。平均寿命と健康寿命の間には約10年前後の差があるとされており、この差をできるだけ短くすることが、重要な課題となっています。
将来も趣味や旅行を楽しみ、家族や友人と元気に過ごすためには、今の生活習慣が大きく影響します。「まだ元気だから大丈夫」ではなく、「元気な今だからこそ始める」という意識が、フレイル予防の第一歩となります。

「元気な今」だからこそ始める健康投資

\ ポイントまとめ /

●フレイルは「可逆性」がある状態:
適切な対策によって健康な状態へ戻ることが期待できるため、いかに早く気づいて予防行動を起こせるかが重要です。
●40〜60代からの意識改革:
高齢になってからではなく、筋肉量や骨量が減少し始める「働く世代」のうちから、生活習慣を整えて備える必要があります。
●骨と筋肉のパートナーシップ:
筋肉が骨に刺激を与え、双方が連動して健康を維持しています。片方だけでなく、両方をバランスよく守ることが大切です。
10歳若がえり隊

働く世代の今から備える大切さ、そして骨と筋肉の密接な関係がよく分かりましたね。
次回は、日常生活の中で今日から実践できる、フレイル予防の「3つの健康習慣」を具体的にお伝えします。

情報提供: 日本統合医学協会

【参考文献】
●厚生労働省 e-ヘルスネット「フレイル」
●厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023
●一般社団法人 日本老年医学会.『フレイル診療ガイド』
●内閣府 『令和6年版 高齢社会白書』
●特定非営利活動法人 日本統合医学協会『オステオフレイルピラティス教本』
●公益財団法人 骨粗鬆症財団.骨粗鬆症・骨の健康に関する情報