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vol.04

大阪ガスネットワークが行うガス設備点検の工夫とは?

当社供給区域内でガスをお使いのお客さま(以降、お客さま)のもとへ安全にガスをお届けするために大阪ガスネットワークが日々どのような取り組みをしているかを、業務を担当する社員の想いとともにお届けします。
家庭用、業務用の法令に基づくガス設備調査やガスの使用開始前の開栓作業など、お客さまにガスを安心・安全にご利用いただくための点検(以下、『ガス設備点検』)に関わる業務をご紹介します。

質問するのは…

大阪ガスネットワーク
広報担当

答えるのは…

大阪事業部
設備保安チーム
大川 総司さん

2014年入社。
その後2年間、ガス漏れ対応業務や供給管理業務を経験。
2016年に現在の大阪事業部 設備保安チームに所属。
主に大阪市内の大型商業施設や工場のガス設備点検業務を担当。

広報担当
今回は、大阪ガスネットワークが行うガス設備点検に関わる業務について、深堀りしていきたいと思います。大川さん、よろしくお願いします。
大川さん
はい、よろしくお願いします。
広報担当
まずは、大阪ガスネットワークが行うガス設備点検の概要について教えてください。
大川さん
ガス設備点検と言っても様々な種類があります。家庭用のガス設備点検は約200万件、業務用については約3万件、ガス使用開始前の開栓作業は約60万件あり、平均して一日あたり約7,000件の点検を工事会社さまの協力を得て実施しています。
ミーティング風景
広報担当
えっ!1日に7,000件も点検されているのですか!どういった目的でそれらの点検を行っているのですか?
大川さん
ガス導管事業者に法令で義務付けられているガス管の漏れ検査や、社内基準に基づくお客さま設備の点検を実施し、お客さま先の保安とサービスの向上を図っています。お客さまの敷地内にあるガス配管は、地下にある配管も、建物に組み込まれている配管も、すべてお客さまの所有物ですが、大切な資産を安全に利用していただけるよう、私たち大阪ガスネットワークが定期的な点検にお伺いしています。
点検画像 (バルブ)
広報担当
確かに、ガスをお使いの一般の方では、ガスの配管やガス設備について何を点検していいかわからないと思いますので、プロの目線で点検してもらえると安心ですね。
大川さん
そうですね。ガス管やガス設備は経年劣化する可能性もあり、劣化が進んだ不安全な状態を放置するとガス漏れにつながる恐れがあります。 そのため、資格を持ったプロの目線で健全性を調査し、適切なメンテナンスを実施することが、ガスを安心してご使用いただく上で欠かせないことだと考えています。
点検画像 (バルブ)
広報担当
これらの業務はガスのある暮らしのために、とても大切な点検なのですね。
大川さん
その通りです!
広報担当
大川さんがこれまで担当してきた点検の中で、印象に残っている対応について教えて頂きたいです。
大川さん
印象に残っている点検といえば、大阪駅周辺に位置する代表的な商業施設ですね。この施設は、建物の面積が大阪府内でも最も大きく、その中を隈なくガス管が張り巡らされていて、ガスをお使いいただいている店舗のお客さま(以下、店舗さま)の数も膨大であり、私が担当してきた物件の中でも、特に大規模なものでした。大規模で、点検難易度が非常に高いことに加えて、万一の事故発生時は対応が困難であることから、より注意深い対応を意識して点検を実施したため、印象に残っております。
大阪駅周辺
広報担当
大阪市のような主要都市の繁華街は店舗さまが多くあり、調整が大変そうですね。
大川さん
はい。特に夜間に行う全館ガス停止の調整や多数の点検作業員を指揮することに、とても苦慮しました。
広報担当
他の物件と比較してどのようなことが大変でしたか?
大川さん
一つ目は、前回点検したときから店舗さまの入れ替りやガス管が工事された情報等をキャッチして、しっかりと点検計画を立てることです。一般的に1施設あたりでは、ガスをお使いいただいている店舗さまは十数件であることが多いですがこの物件では10倍を超える100以上の店舗が入っておりました。
二つ目は、全ての店舗さまに、点検の際は、ガスが止まる認識をもっていただくことです。ガスを止めるといっても、一般的には『火を止める』といった認識になると思いますが、店舗によっては空調で使われている施設もあり、それらを含む全ての店舗さまに、認識を持っていただけるような周知方法を考える必要がありました。
三つ目は、多数の点検作業員を統率して対応にあたったことです。普段の点検では数名程度で作業を行っておりますが、この施設では10数名規模での対応となり、全員に向けて、確実に作業工程がいきわたるような指揮が必要でした。
広報担当
それらを行うにあたって、どのような工夫をされたのですか?
大川さん
大規模な商業施設の点検は、施設の管理会社さまや、店舗さま等のご理解があって成り立つものだと考えています。そこで、管理会社さまとは、施設全体のガス停止による影響が最小限となるよう、入念な打ち合わせを実施し、点検計画にご理解をいただきました。
ミーティング(会議室)
広報担当
こういった大阪の代表的な施設を点検されて、どういったやりがいを感じましたか?
大川さん
点検後にお客さまから「これで、安心してガスが使えるわ、点検してくれてありがとう、やっぱりガスがええなぁ。」と感謝されたとき、達成感がありました。日常生活で利用する施設の保安担保に自身の作業が関わっていると感じ、とてもやりがいを感じることができました。
広報担当
今後どんなことを意識していきたいですか?
大川さん
これまで、ガスをお使いのみなさまのご要望にできるだけ寄り添った点検を心がけ、目立たないような作業にも、一つひとつ丁寧に行ってきました。決して目立つような仕事ではありませんが、小さな見落としが大きな事故に繋がりかねません。特別なことではなく、ごく平凡なことを徹底してやり抜く、という意味の『凡事徹底』。これに尽きると思います。これを今後も意識しながら業務を推進していきたいと思います。
点検風景(ガバナ)
広報担当
私たちの暮らしに欠かせない都市ガス。その安定のために行うガス設備点検の現場で様々な工夫をされていることが分かりました。今回は、大阪ガスネットワークが行うガス設備点検についてご紹介しましたが、少し身近に感じていただけましたでしょうか?また次号以降も、お楽しみに!
私の仕事の信念『人の信頼を裏切らない』