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10歳若がえり隊隣のスーパーアスリート

角谷 智志さん

野球魂で夢を実現し続ける
アスリート

角谷 智志さん
Satoshi Kakutani

ビジネス成功の秘訣は高校野球で学んだ

兵庫県尼崎市生まれ。25歳で飲食店を開業してから4店舗へと拡大。30歳で外資系金融機関に転職してからは、瞬く間にすべての表彰を達成して躍進。営業所長・営業本部直轄営業所長として業績を上げ、最短で支社長に昇格した。24年勤務したのち、2017年にヘッドハンティングされた会社では、2年で担当拠点を年度末日本一に導く。そんな輝かしい経歴をもつ角谷さんのベースにあるのは、尼崎北高校の野球部時代に監督から教えられた言葉だ。

「勝つために、我ら何をなすべきか、自らに問い、自ら励め」

練習前、練習中もたびたび監督から呼ばれて「次の大会に勝つためには君は何をすればいいんだ?」と問われる。自分の役割は今何か?を考えて行動する習慣が身についた。監督の方針により、グラウンド整備は全員で行い、後輩に雑用を頼むことも禁止されていた。当時では珍しく、監督や上級生に殴られたこともなかった。全員平等である代わりに、練習時の要求は厳しく結果が求められた。バッティング練習も、マネージャーが全部記録するデータ野球をしていた。そんな環境下で、当たり前のことをやり続ける力、ゴールを自分で決めて自主的にやる力が習慣化した。この経験は現在、部下を指導する際にも役に立っているという。

ビジネス成功の秘訣は高校野球で学んだ

2年連続甲子園出場、大学では日の丸を背負う

「兵庫県で一番練習したら一番強くなる。兵庫県で一番強くなったら甲子園。高校現役の2年半のうち1日を無駄にしたら、勝てない。まずそこからや!」と、キャプテンだった角谷さんは特に監督から厳しく言われた。そして後輩にも「やれ」ではなく、「一緒にやるぞ!」と、日本一を目指した。結果2年連続、春の選抜甲子園に出場し2年連続ベスト8。大学時代は全日本大学選手権ベスト4に。日本代表にも選出されポジションはサード。日の丸をつけていると気分が違ったという。

2年連続甲子園出場、大学では日の丸を背負う

マスターズ甲子園にチャレンジ!

現在は、高校野球部OB会会長として後輩の支援に尽力。2017年からは「マスターズ甲子園」をOB会としてサポートすることにした。40代が多く、50代の角谷さんは最年長。「高校のユニフォームを着て、おじさんたちが甲子園を目指すのがとにかく楽しい」と角谷さん。高校のOB会で若い世代が参加しやすくなるきっかけとして提案し、後輩に力を借りてエントリーした。高校時代のユニフォームを着ると、世代はもはや関係なくなる。「試合が終わったあと、メンバーでご飯を食べてお酒を飲んでいる時に、その時その時の高校時代のエピソードを話すのが楽しくてね。時代が違えば、そんなことあったん?と興味も湧きますし。後輩たちは、2年連続甲子園に出場した僕らの時代の話が聞きたくて堪らないようです」と懐かしい目をして語る。マスターズ甲子園へのチャレンジをきっかけに、世代を超えた温かいコミュニケーションが生まれている。

マスターズ甲子園にチャレンジ!

この先に叶える夢

定年退職後は、再び飲食店を経営するという夢をもつ。「したい」ではなく「する」とナチュラルに言い切るところが角谷さんらしい。「全国に5年間で100店舗出店。そして65歳で出す100店目は、カウンター8席の創作料理店を一人でやるんです。ありがたいことに、もうだいぶ予約が埋まっていますよ。ただし営業日は金土日の3日間だけ!」と笑う。高校時代に「日本一」「甲子園」と日々声に出して練習していたように、実現したいことは具体的に口に出す。角谷さんの夢は“この先”ではなく、すでに叶えられている。

この先に叶える夢

インタビュー・文/中野 佳代子
(10歳若がえり隊 編集長)

角谷 智志さん プロフィール画像

角谷 智志さん

<球歴>

尼崎市立大成中学校軟式野球部。
兵庫県立尼崎北高校硬式野球部:第51回・52回全国選抜高校野球大会出場。
大阪経済大学準硬式野球部:全日本選手権ベスト4。
野球の経験と営業職のスキルに基づいた研修・セミナー・講演は、社内外1,200回以上実施。
現在は2020年に開講する日本営業大学講師としてアスリート支援の準備と、高校時代の野球部OBたちとマスターズ甲子園で再び甲子園を目指す野球にチャレンジしている。