2018/12/9(土)
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バルセロナオリンピック・アトランタオリンピック競泳日本代表
千葉 すずさん
千葉 すず
バルセロナオリンピック・アトランタオリンピック競泳日本代表
1975年生まれ仙台市出身。
近畿大学附属高校卒業後渡米。
1992年バルセロナオリンピック・1996年アトランタオリンピックに出場。
両親が一番大切にしてくれたことが「自立」
子どもの頃、両親が一番大切にしてくれたことが「自立」することだったという千葉さん。
誰かが悩んだり立ち止まっている様子を目にすると、その人のため・・とつい口を出してしまうことは誰もが思い当たるのではないだろうか。「でもそうすると自分で考えることがなくなってしまいます。両親は物事を決めるのに、時間をかけて考えさせてくれました。そのおかげで自分で考える力が備わったと思います」と、まず冒頭に話してくれました。
水泳でオリンピックへの出場を夢見て、中学1年生から親元を離れて大阪での寮生活がスタート。寮の食事は特別に美味しくはなかったが、作ってくれた人に対して感謝の気持ちを持つという、大事なことを教わった。実家にいた頃も食べ物の好き嫌いは絶対に許されなかったし、なんでも食べた。
中学3年生の時に世界選手権でメダルを取り、注目が集まると生活が激変。その時に一番気をつけたのが、“人に流されない”ということ。「人の意見を聞くと悩むので、自分をしっかり持とうと思いました」と語る。
夢の舞台・オリンピック
自由形は日本人が勝てない種目だと言われていたため、千葉さんのバルセロナオリンピックでの目標は決勝に残ることだった。ところが世間はメダルを望んでいたため、目標達成したにもかかわらず待っていたのは厳しい現実。マスコミはマイナス面ばかり報道し、世間の評価と自分自身の気持ちのギャップに大きな衝撃を受けた。同じようにオリンピックに出場しても、メダルの有無で帰国時の対応すらまるで違っていたという。
アメリカ留学で学んだこと
その後、水泳が一番強いアメリカへ行くことを決めた千葉さん。「日本人は外国人に通用するわけがない、成功できるはずがないと周りは全否定でした。私のためを思う優しさのつもりなのでしょうが、みんなから引き留めようとされました」。そうなると逆に奮起し旅立った。「自分が成功すればどれだけの人に道ができるかと考えると、何が何でも成功しないといけないと思ったんです」。日本での、根性論中心の与えられる練習に対し、アメリカでの練習はすべて個々に任せられ、すべてを考えないといけなかった。「日本での指導に慣れていた私は、初めて一人の人として不安を覚え、自分で考えないと結果がでない状況に立たされ、はじめて自立した大人の考えが必要だと感じました」そして、それを乗り越えていく過程で、日本では得られなかった「一人の人として、楽しく幸せを感じる充実感」があったという。
自分の人生を生きる
アトランタオリンピックを経て、その後引退。現在はアテネオリンピックメダリストの山本貴司さんと家庭を築き、4人の子どもたちの母として子育ても経験。さまざまな経験をしてきた今、千葉さんが思うのは「自分がやりたいこと、思っていたことを行動に移して、やり残したことがないという充実した人生を過ごしたい」ということ。「人のせいじゃない、人の目じゃない、人の意見じゃない、自分がどうしたいのか何ができるのかを考え、それをまっとうして、全力を出し切らないと人生は後悔する。自分がこれで良いと思う人生を送れたら勝ちではないでしょうか」。千葉さんのまっすぐで力強い言葉に、参加者からは「心のデトックスができた」「元気がもらえた」と大きな拍手が巻き起こった。
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